「糖質」と聞いてどんなことを想像しますか。
世間では糖質制限の流行があり、糖質はダイエットの天敵と見なされがちです。
しかし糖質制限を短期間で行った人は、
リバウンドしてしまう人が多く見受けられている現状もあります。
どうしてそのようなことが起きるのでしょうか。
その答えとして糖質に対する正しい知識がなかったからというのが一つの答えになります。
糖質は三大栄養素の一つであり、
私たちの健康を維持する上で欠かせない重要なエネルギーです。
そこで、今回は、糖質に対して正しい知識を身につけ、
糖質との上手い付き合い方を学んで頂けたらと思います。
そもそも糖質とは
【特徴】
・ヒトのエネルギー源の60%を占める。
・ブドウ糖に作りに変えられ、細胞に運ばれてエネルギーとして利用される
・脳は、全エネルギーの20%を消費する
*米などの炭水化物は、糖質+食物繊維
普段口にする主食となる炭水化物には、
食物繊維が含まれているということが大切になります。
例えば糖質制限をしてしまうと、食物繊維が不足して便秘に悩むケースがあります。
では、炭水化物をなんでも食べて良いのかというと、そういうわけではありません。
問題として、私たちが食べている主食が変わってきているという点があります。
日本古来の食文化
日本は古来より、稲作文化。
玄米の時代が長く、玄米の胚芽部分に含まれる、
ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に摂取していました。
加えて、野菜・豆類・芋類中心の食事で非常にバランスが良かったのが江戸時代までです。
精米技術の発達や食の欧米化によって、日本人に元々合わない食事に変わっているのが現代です。
このように、白米やパン、インスタント食品などの普及により食べているのに、
栄養素に偏りがある、添加物が含まれているため内臓に負担がかかるなど、
今は新たな問題が出ています。
つまり糖質自体が悪いのではなく、
糖質の取り方を間違えていることが大きな問題と言えます。
・ではどのように糖質を摂っていけば良い?
その答えは「血糖値をコントロールすること」になります。
「血糖値」とは、血液中に入ったブドウ糖の量のことを言います。
食後は糖質の分解によって血糖値が上昇しますが、通常であれば、
インスリンというホルモンの働きによって時間の経過とともに食事前の血糖値に戻ります。
しかし、インスリンには使い切れなかった糖は脂肪に変える働きがあるため、
過度に糖を摂ると大量のインスリンの分泌とともに太りやすくなります。
このため、糖質=太ると考えてしまうのです。
これを踏まえ、血糖値をコントロールしていくためには、
血糖値を急激にあげないことが大切になります。
防ぐには食べるものに気をつけていけば大丈夫です。
参考となるのは「GI値(グリセミック指数)」になります。
GI値とは?
各食品が消化、吸収され、血糖に変わる速度
【高GI値】 |
【低GI値】 |
GI値の高い食品を摂るデメリット
・血糖値の急激な差を作り、低血糖状態になる
・消化や吸収される割合は非常に速いが、エネルギーとして燃え尽きるのも早い
・分解しきれない糖質は脂肪として蓄積される
・血流が悪くなる(=循環不全)
・脱灰を引き起こす
「脱灰とは?」
→身体が酸性に傾く事で骨からカルシウム(アルカリ性)を溶かして血液に送って
PH調整を行うこと⇒骨を溶かす!!
このように糖質は摂る食べ物よって身体への影響が変わってきます。
これを踏まえ最後に正しい糖質の取り方を最後にお伝えします。
糖質の正しい摂り方
高GI値を避けて低GI値を摂取する 食べ合わせに注意する
米(玄米、白米)、果糖、豆類、全粒粉 + 食後のスイーツ、芋類と炭水化物など
→エネルギー源である糖の消化、吸収が遅く、血糖値やエネルギーを維持できる
「食べ合わせで気をつけること」
炭水化物を一度の食事で2種類以上のものを合わせて食べないこと
例:ラーメンと白米、白米とジャガイモなど
以上が糖質についての話になります。
糖質は依存性が高い栄養素です。正しい知識を身につけ、健康に過ごしていきましょう。
是非参考にしてみて下さい。
読んでいただきありがとうございました。